ジンマシンについて

ジンマシンは突然の痒みとともに皮膚に赤みのある膨疹が局所的に出現しますが数分から数時間後にはあとかたもなく消失してしまい、掻くと症状はますますひどくなります。

そして家族性に発症する特別なものは皮膚のみならず粘膜にも現れるため、呼吸困難、腹痛、嘔吐、下痢などが生じることもあります。

ジンマシンには原因によって以下のようなものがあります。

(1)食事性ジンマシン
 
  食事性中毒疹の1種であり食事に原因があります。
  食品別には圧倒的に魚介類が多く過半数を占めています。
  
 *魚介類:さば、あじなどの青魚、甲殻類、貝類など

 *獣肉類:豚肉、ハム、ソーセージ、コンビーフなどの加工品

 *卵・牛乳:生卵、牛乳あるいはそれらの加工品

 *植物性食品:イチゴ、小麦など

 *酒類:ビール、日本酒など


(2)薬物性ジンマシン

  ほとんどの薬物が原因となりますが、とりわけ多いのは以下のものです。

  輸血、血清、ワクチン、ペニシリン、サルファ剤、サルバルサン、インスリン、アンチピリン、  
  アスピリン、キニーネ、モルヒネ、ポリミキシンB、臭素剤、ヨード剤など


(3)物理的ジンマシン

 これは物理的な刺激によるものであり以下のようなものがあります。

 *人工ジンマシン(機械的ジンマシン)

  機械的な刺激が加わることで起きるジンマシンです。
  例えばシャツの襟などの摩擦や帯やベルトなどによる摩擦などです。

 *温熱ジンマシン

  熱射、温熱接触、入浴、発熱、発汗、厚着、寒い場所から暖かい場所への移動によって起きるジンマシンです。

  このジンマシンには局所性と汎発性があって局所性ジンマシンは非常に稀に起きます。
  汎発性ジンマシンはコリン性ジンマシンともいわれます。

 *寒冷地ジンマシン

  冷水や寒風に接した際に起きるジンマシンで、温度が下がることが原因です。

 *日光ジンマシン(光線ジンマシン)

  日光、撮影用照明など強い光線に照射されることが原因で起きるジンマシンです。

 *コリン性ジンマシン

  遠心性末梢神経が刺激されて起きるジンマシンであり、これは体が温まる際に中枢神経から
  末梢方向に刺激を伝えることが原因です。
  若い女性に多いのが特徴です。

 *病巣感染性ジンマシン
 
  扁桃、副鼻腔、胆嚢、虫垂、尿路、歯牙、消化管などに感染性病巣があるために起きるジンマ  シンであり、慢性型が多いのが特徴です。

 *心因性ジンマシン

  慢性型ジンマシンにおいて原因不明な場合は精神神経症因子が関係すると考えられます。


ジンマシンの治療方法は大まかに区別すれば原因療法と対症療法に分けられます。
具体的には原因物質の回避や排除や減感作療法、非特異性刺激療法、薬物療法、精神療法などが用いられます。

例えば、急性ジンマシンには抗ヒスタミン剤か、それに反応しない場合は副腎皮質ホルモン剤を投与すると直ります。

しかし、これが慢性ジンマシンになると副腎皮質ホルモン剤は長期使用による副作用回避のため、あまり使用しません。
慢性ジンマシンの場合は原因究明の後に最適な療法と抗ヒスタミン剤との併用がよく用いられます。

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