2.高血圧に注意する点(2)
高血圧に注意する(2)は以下のとおりです。
(12)血管は大きく分けて三つの層(内膜,中膜,外膜)に分かれている。
血管が収縮できるのは中膜が筋肉で出来ているからである。
(13)中膜の外側には細い血管や神経(交感神経、副交感神経)が走っている。
その交感神経からノルアドレナリンが筋肉細胞に向かって放出されると、
筋肉が収縮して血管が細くなりその結果血圧が上がる。
一方、副交感神経からアセチルコリンが放出されると、
筋肉が緩んで血管がひろがり血圧が下がる。
(14)内膜が圧力を感じると内膜の一番内側の内皮細胞から
降圧物質の一酸化窒素(NO)が放出される。
それが中膜に届くと中膜が緩む、その結果血管全体がひろがって血圧が下がる。
(15)高血圧の人の内膜は、動脈硬化などで内皮細胞が硬くなってくるので、
降圧物質の出が悪くなる。
すると血管をひろげて血圧を下げるという仕組みが上手く働かないので、
高血圧がいっそう悪くなる。
また、交感神経が遺伝的に異常(緊張が非常に高い)な人は、
内皮細胞から降圧物質が出にくいために、高血圧になりやすい。
(16)高血圧のタイプ
①普通、血圧は交感神経や副交感神経の働きなどで、日中高く夜に下がってくる。
②早朝高血圧型:交感神経が遺伝的に異常で緊張が非常に高いため、
交感神経が働く早朝に心筋梗塞や脳卒中を起こし易やすく、非常に危険なタイプである。
③夜間非降圧型:夜間になっても血圧が下がらず、血管が一日中高圧にさらされている状態なので血管が傷み易い。
(17)食事などによって身体に入った塩分は、胃を通って腸に運ばれる。
腸の中で塩分は水分と結び付いて吸収され血管の中へ取り込まれる。
そして血管を通って腎臓へと運ばれる。
腎臓へ来た塩分のうち身体に必要な量は、水と結び付いたまま再び血管に戻される。
必要のないものは尿と共に身体の外に排出される。
(18)塩分を摂りすぎると、腎臓にも沢山の塩分が運ばれてくる。
すると、余分な塩分は身体の外に排出されずに残り、
水分と共にどんどん血管の中に戻っていく。
このように腎臓から塩分と共に水分がどんどん血管に入ってくることで、血液の量が増える。 その結果、血管の壁に加わる圧力が大きくなり、血圧が上昇する。
(19)食塩に対して感受性のある人と感受性の少ない人がいる。
"食塩感受性高血圧"は約50%位で、
残りの50%位は"非高血圧型"と言って塩分を摂ってもそんなに血圧が上がらない。
(20)昔考えられていたのは、肥満で脂肪細胞が増えると、血管が圧迫されて血圧が上がるんじゃないかと言うことであったが、最近の研究では脂肪細胞が増えてくると、その脂肪細胞から血圧を上げる物質とか、下げる物質が出ていることがわかってきた。
そのバランスが悪い為に高血圧が起こってくる。⇒メタボリックシンドローム
(21)高血圧対策の無理のない減塩
①舌を少しずつ慣らす ②汁を減らして具沢山 ③だし、酸味、香辛料で味付け
(22)イライラ(ストレス)は交感神経が働くので血圧が上がる。
(23)クエン酸には血小板疑集を抑制し、血液をサラサラにする働きがある。
その結果、血管への負担が軽減して高血圧の予防につながる。
(24)アントシアニンには最近の研究で、血管拡張物質のNO(一酸化窒素)を働きやすくさせる作用が判明、その結果血管が拡張され高血圧が予防できる。
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